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HIV/エイズの検査・治療

HIV(エイズウイルス)検査について
初期症状や感染経路・感染率は?

HIV(エイズウイルス)について

HIV(エイズウイルス)の感染者は、毎年増加していた2000年代前半に比べ、ここ数年は報告数の横ばいが続いています。
しかし、HIVは感染しても無症状の期間が長い「慢性感染症」です。HIV感染者だと気づいていない人の数は相当数いると推測され、感染に気づいた時にはすでにエイズを発症している、いわゆる「いきなりエイズ患者」も、毎年400人超報告されています。 今やHIVの感染リスクは誰にでもあります。その予防のためにも、HIVに関する正しい知識を身につけておきましょう。

郵送性病検査

HIV(エイズウイルス)とは

HIV(エイズウイルス) =人の免疫力を低下させるウイルス

HIV(エイズウイルス)とは、後天性免疫不全症候(エイズ)を引き起こすヒト免疫不全ウイルスです。

人の免疫システムにおいて中心的な役割を担う「Tリンパ球」や「マクロファージ(CD4陽性細胞)」に感染します。HIVに感染すると免疫力が低下し、治療せず放置しておくと将来的に「エイズ」を発症します。

HIVは大きく「1型」と「2型」に分かれます。日本を含め、世界的なエイズの流行はHIV-1によるものです。HIV-2は一部地域でのみ感染報告が確認されています。

HIV(エイズウイルス)の分類
HIV-1(1型) 日本を含めた世界中に拡散。HIV-2よりも感染力が強い
HIV-2(2型) 西アフリカのほか、フランス、アメリカ、西インド、韓国など一部地域で感染が確認

HIVとAIDS(エイズ)の違いは?

HIVとエイズの違い

HIVとAIDS(エイズ)を混同される方は数多いのですが、「HIVに感染する」ことと、「エイズを発症する」ことは、同じではありません。HIVに感染したからといって、すぐにエイズを発症するわけではないのです。

HIV感染症は無症状期が長い慢性感染症です。エイズ発症までの期間には個人差があり、感染から2年程度でエイズを発症してしまう方がいる一方、15年近く経ってもエイズを発症しない人も少なくありません。

エイズを発症すると、通常ならば病気を起こさないはずの病原菌に感染してしまう「日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)」や、悪性腫瘍を引き起こすなど、命にかかわる重篤な免疫不全に陥ります。

しかし現在は、HIV感染後も適切な治療を受けることで、エイズの発症を抑え、通常の生活を送ることが可能です。

HIVの感染経路は?

2021年新規報告の感染経路別内訳

HIVの感染経路は、大きく以下3つとなります。

  • 性的接触(異性間 / 同性間 含む)
  • 血液を介した感染(静注薬物使用)
  • 母子感染

感染経路の中でも、80%超を占めるのが、性的接触(異性間 / 同性間含む)です。

性交渉を介したHIV感染

現在、HIV感染の主な原因は、性的交渉です。

HIVは血液、精液、膣分泌液、腸粘液などに多く含まれています。そして性行為を通じて相手の粘膜や傷口にウイルスが伝播することで、HIVに感染するのです。

粘膜は傷つきやすく、出血もしやすくなっています。そのためオーラルセックスアナルセックス同性間の性交渉など、幅広い性行為でHIVの感染リスクがあります。またその他の性感染症に感染していると、HIVの感染率が高くなるといわれています。

血液を介したHIV感染

血液を介したHIV感染リスクは、注射針を共用したドラッグの回し打ちや、医療現場での針刺し事故などが挙げられます。

かつて日本では、血友病患者への輸血でHIV感染者を大量に生んだ「薬害エイズ事件」が発生しました。しかし現在は、厳格なHIV検査を実施しているため、輸血による国内でのHIV感染はほぼ発生していません

HIVの母子感染

妊婦がHIVに感染していると、胎内感染や出産時の産道感染、母乳哺育による感染で胎児や新生児がHIVに感染するリスクがあります。

HIVの母子感染確率は、適切な予防対策が取られていない場合、15%~30%程度だといわれています。

しかし、HIVの母子感染予防対策が整った現在は、母子感染によるHIV感染率は0.5%未満まで低下しています。適切な検査・治療を行えば、HIVの母子感染リスクは極めて低く抑えることが可能です。

HIVはキスで感染する?

通常のキスやセキ、くしゃみなどでHIVに感染することはありません

HIVは血液、精液、膣分泌液などに多く含まれています。その一方で、唾液や涙、尿などには、ほかの人に感染させるだけのHIVは存在しません。

HIVの感染率は?

HIVに感染する可能性のある行為とその感染率は、おおよそ以下の通りだといわれています。

暴露経路(感染経路) 感染率(1回あたり)
HIVに汚染された血液の輸血 90%
肛門内への精液暴露 1.38%
静注薬物(ドラッグ)使用時の注射針共有 0.67%
母子感染 0.5%未満
※適切な母子感染対策を行った場合
針刺し事故 0.3%
膣内への精液暴露 0.1%

コンドームを使わない性行為(膣性交、アナルセックス)による感染率は、1%前後だと考えられています。アナルセックスは膣性交よりも若干感染率が高く、国内のHIV感染者数も女性より男性の方が多くなっています。

ただ、これらの数値はあくまで目安です。厚生労働省「エイズ対策政策研究事業」の研究班が運営する「HIV検査相談マップ」でも、コンドームの使用状況やほかの性病に感染している場合などにより、HIV感染率が変わることを指摘しています

“1回のコンドームなしのセックスでも感染した人はいるため、感染の確率はあくまでも目安となります。また、他の性感染症(梅毒、淋病、クラミジアなど)に感染していると、粘膜に炎症を起こしやすくなり、感染の確率がさらに数倍増加します。”

引用:HIV検査相談マップ

日常生活でのHIV感染リスクについて

HIVは基本的に、日常生活で感染する可能性はほぼありません

HIVは精液や膣分泌液、血液などを介して感染します。そのため食べ物や飲み物を介してHIVに感染することも、キスやくしゃみなどでHIVに感染することもないので、ご安心ください。

ただ、性交渉や注射針の共用、刺青・ピアスなどで使用する医療器具の使いまわしで、HIVに感染する可能性があります。また血液が付着したタオルやカミソリ、歯ブラシの共用でも感染リスクがあります。

出血する可能性のある行為として、歯科での治療や鍼灸治療、理髪店(カミソリ)などがありますが、これらは業界として徹底した感染予防対策が取られています。

HIVの人と付き合える?

HIVの治療法が進歩した現在、治療を続けているHIV感染者との性交渉であれば、HIV感染リスクがほぼないことが、確認されています。

そのため、仮にパートナーがHIVに感染していたとしても、お互いの理解があれば、性交渉が可能ですし、生涯のパートナーとして出産、子育てを行うことも可能です。

HIVは従来の「不治の病」というイメージから、「慢性疾患」という側面が強くなっています。喘息や肝炎などの慢性疾患を抱えた方と同じように、HIVキャリアの方も問題なく日常生活を過ごすことができます。

HIV(エイズ)ノイローゼについて

「自分がHIVに感染したかもしれない」という強い不安から、不眠症になったり体調不良を引き起こしたりすることを、俗に「HIVノイローゼ(エイズノイローゼ)」などと呼ぶことがあります。

少しでもHIVに感染した可能性があると思うのであれば、プライバシーを厳守してくれる自治体や保健所、医療機関などに、一度相談してみましょう。またエイズに関する正しい知識の発信、感染者の支援などを行う公益法人やNPO法人も複数あります。

天神マイケアクリニックでは、匿名でHIV検査を受けることが可能です。保険証も不要。検査は個室で行いますので、検査を受けたことを他人に知られる心配もありません。

「HIVに感染したかもしれない」と不安な方は、一人で悩まず、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

エイズはいつ発症する? HIVの潜伏期間

HIV感染からAIDS発症までの流れ

個人差はありますが、HIVに感染すると、感染初期無症候期を経て、エイズを発症します。

エイズ発症までは数年から十年以上かかりますが、近年は感染してから短期間でエイズを発症する人が増えているともいわれています。

HIV感染後の症状

HIV感染後の症状

HIVに感染すると、「感染初期」「無症候期」「エイズ発症期」で異なる症状が現れます。

皮膚に症状が現れるHIV初期症状

HIVに感染すると、2週間~6週間程度で感染初期(急性期)の症状が、半数以上(50%~90%)の人に現れるといわれています。

HIV感染初期の特徴として、以下のような皮膚の症状が挙げられます。

  • 急性期皮疹
  • 帯状疱疹
  • 単純ヘルペス
  • 脂漏性皮膚炎
  • 口腔内カンジダ症

風邪と勘違い?HIVの初期症状

皮膚の諸症状以外に、HIVの急性期は、発熱やリンパ節の腫れ、頭痛、筋肉痛など、インフルエンザや風邪に似た症状が現れます。

これら初期症状は、いずれも一定期間で消失してしまいます。そのため、HIV感染の初期症状を「一時的な体調不良」と勘違いしてしまう方が、数多くいらっしゃいます。

HIVの感染初期症状は、「HIV特有の症状」とは言えないものばかりのため、自覚症状だけではなかなか判断できません。少しでも心当たりがあったり、不安を感じたりする方は、一度HIV検査を受けてみることをおすすめします。

10年以上続くこともある無症候期

HIV感染初期の症状が治まると、続いて「無症候期」に入ります。

この期間、目立った症状はありません。しかし、体内ではHIV がTリンパ球に感染しつづけ、免疫システムを支える細胞が次々に死滅していきます。

エイズを発症するとどうなる?

無症候期にTリンパ球の数が減少しつづけ、免疫不全状態になると、エイズを発症します。

エイズになると、普段ならかかることのないさまざまな病気にかかりやすくなります。さらに悪性腫瘍や神経障害なども発症するようになるのです。

厚生労働省はエイズの診断基準として23の疾患を指定しており、23のうち1つでも発病した時点でエイズと診断されます。

23種のエイズ(AIDS)疾患

  • カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)
  • クリプトコッカス症(肺以外)
  • コクシジオイデス症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  • ヒストプラズマ症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  • ニューモシスティス肺炎
  • トキソプラズマ脳症(生後1か月以後)
  • クリプトスポリジウム症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
  • イソスポラ症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
  • 化膿性細菌感染症(13歳未満で、ヘモフィルス、連鎖球菌等の化膿性細菌により以下のいずれかが2年以内に、2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの)
    • 敗血症
    • 肺炎
    • 髄膜炎
    • 骨関節炎
    • 中耳・皮膚粘膜以外の部位や深在臓器の膿瘍
  • サルモネラ菌血症(再発を繰り返すもので、チフス菌によるものを除く)
  • 活動性結核(肺結核又は肺外結核)
  • 非結核性抗酸菌症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、皮膚、頚部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  • サイトメガロウイルス感染症(生後1か月以後で、肝、脾、リンパ節以外)
  • 単純ヘルペスウイルス感染症
    • 1か月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍を呈するもの
    • 生後1か月以後で気管支炎、肺炎、食道炎を併発するもの
  • 進行性多巣性白質脳症
  • カポジ肉腫
  • 原発性脳リンパ腫
  • 非ホジキンリンパ腫
  • 浸潤性子宮頚癌
  • 反復性肺炎
  • リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)
  • HIV脳症(認知症又は亜急性脳炎)
  • HIV消耗性症候群(全身衰弱又はスリム病)

参考:後天性免疫不全症候群|厚生労働省

エイズを発症させないため、早期のHIV検査を

HIVに感染した場合、大切なことはエイズを発症させないことです。そのためにも早期のHIV検査を行いましょう。

HIV検査はいつからできる?

感染のごく初期には、血液検査では陰性となり、感染していることが検査では判別できない時期があります。この正しい結果が得られない期間をウインドウ・ピリオドと言います。検査の方法(種類)によって、このウインドウ・ピリオドは異なります。

HIVスクリーニング検査(抗原抗体同時検査)では、最新の検査方法である第4世代のものでも、ウインドウ・ピリオドは3週間あります。したがって、不安な感染機会から3週間以上経ってからの検査であれば、正しい結果が得られます。 一方、HIV確認検査であるNAT法のウインドウ・ピリオドは約2週間であり、一刻でも早く結果を知りたい方にはNAT法による検査をおすすめします。 マイケアクリニックでは、NAT法による検査も実施していますので、ご心配な方は遠慮なくご相談ください。

参考:https://www.hivkensa.com/knowledge/mame

HIV検査の種類

HIV検査法の種類

HIVの検査方法は、大きく「スクリーニング検査」と「確認検査」の2種類に分かれます。

HIV検査の種類
HIV-1/2
スクリーニング検査
・抗体検査
(PA法・EIA・IC 法など)
・抗原抗体同時検査
(EIA・IC 法など)
HIV確認検査 ・抗体検査
(WB法など)
・核酸増幅検査
(PCR法など)

HIV検査の流れ

HIV検査の流れ

HIVの検査では、まず「スクリーニング検査」を行い、そこで陽性となった場合は改めて「確認検査」を行います。

スクリーニング検査は即日で結果が出ますが、偽陽性の判定が出る可能性もあります。そのためスクリーニング検査で陽性反応が出たとしても、必ず確認検査を行い、陰性・陽性の確定診断を行います。

【福岡】天神マイケアクリニックでのHIV検査

感染症医療専門の天神マイケアクリニックでは、匿名でHIVのスクリーニング検査を承っております。 当クリニックは徹底したプライバシー遵守の環境下で診療を行っており、個室や間仕切りを完備しているので、他の人と顔を合わせる心配もありません。

当クリニックのHIV検査の種類と費用は、以下の通りです。

なお、HIV検査は、疑われる行為の後すぐに検査をしても正しい検査結果が得られません。
一刻でも早く結果を知りたい方には、疑われる行為の後、その日から約2週間たってからHIV NAT検査を行うことをおすすめします。

1項目
即日HIV検査
5,500
  • 第4世代抗原抗体検査。
    1型・2型の両方を検査します。

  • 検査項目
    HIV
  • 検査方法
    血液
  • 検査時期
    感染の機会から3週間経過すれば受けられます。
  • 検査結果
    約30分(Web確認可)
3項目
血液チェックセット
8,400
  • 基本的な血液項目をまとめたセット。

  • 検査項目
    HIV、梅毒、B型肝炎
  • 検査方法
    血液
  • 検査時期
    感染の機会から2ヵ月経過すれば受けられます。
  • 検査結果
    4~5日後(Web確認可)
1項目
HIV検査
3,600
  • HIVの1型・2型の両方を検査します。

  • 検査項目
    HIV(第4世代抗原抗体検査)
  • 検査方法
    血液
  • 検査時期
    感染の機会から3週間経過すれば受けられます。
  • 検査結果
    4~5日後(Web確認可)
1項目
HIV NAT検査
13,200
  • HIV検査の中で、一番早い時期から
    検査できる項目です。
    ※15時までの来院をお願いいたします。日曜日・祝日は終日検査出来かねます。

  • 検査項目
    HIV(RNA-1)
  • 検査方法
    血液
  • 検査時期
    感染の機会から2週間経過すれば受けられます。
  • 検査結果
    5~7日後(Web確認可)

市販のHIV検査キットは信頼できる?

最近はインターネット通販などで「HIV検査キット」が市販されていますが、HIV検査は医療機関で実施することを強く推奨します。

市販のHIV検査キットを使った検査は、「郵送検査 / プレ検査」と呼ばれます。その名の通り、これはあくまでも、通常検査前の「プレ(事前)検査」に過ぎません。そのため信頼性もそこまで高くはないのです。

プレ検査は「通常検査の前に感染の可能性を調べる」ためのものであり、正しい検査結果を得るには結局、医療機関でスクリーニング検査、および確認検査を行う必要があります。

プライバシーを守るため、郵送検査を希望される方は多いのですが、保健所や医療機関でも、検査希望者のプライバシーは厳守されるので、ご安心ください。

天神マイケアクリニックでは、匿名・個室で誰にも知られることなくHIV検査を行うことが可能です。保険証も持たずに来院可能ですので、HIV検査をご希望の方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

郵送性病検査で自宅から検査可能

天神マイケアクリニックでは、郵送性病検査キットを販売しており、自宅から他人にバレずに性病検査を行うことが出来ます。遠方の方や忙しくて来院できない方にも気軽に検査を受けていただけます。

HIVの感染からエイズ発症まで数年から10年かかることもあり、無症候期もあるので感染に気付かないことも多い感染症です。HIVに感染していると梅毒の感染リスクも高くなりますので、合わせて定期的に検査を受けることをおすすめいたします。

誰にも知られず、簡単に検査出来ます。

お届けする際は、中身が分からない他人にバレない梱包となっております。
検査方法は、説明書も同封しておりますので簡単に5分程で検査が可能です。自社検査室で感染症専門の臨床検査技師が対応しておりますので自宅からでも高い精度で検査することが可能です。

男女兼用

3項目:血液チェックセット【男女共用】

3項目:血液チェックセット【男女共用】

感染の機会から約2ヶ月経過した方におすすめです。

  • クラミジア性器
  • クラミジアのど
  • HIV
  • 梅毒
  • B型肝炎
  • 淋菌性器
  • 淋菌のど
  • HPV
  • トリコモナス
  • クラミジア肛門
  • 淋菌肛門
7200円(税込)

HIV感染症の治療

現在の医療で、感染したHIVを体内から完全に排除できる治療方法はありません。しかし、HIVの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐことは可能となっています。

またHIV治療を続けることで、健常時とほぼ変わらない生活を送ることでき、HIVに感染していない方とそん色ない寿命も期待できます。

HIV感染症/エイズの治療は抗HIV薬

HIVの治療は、早期に抗HIV薬を投与することが大切です。抗HIV薬によってエイズの発症を抑えることができるためです。

抗HIV薬は、さまざまな種類がありますが、大きくは5種類に分かれます。これら抗HIV薬を3剤以上併用しますが、現在では1錠の中に3剤以上の成分が入った薬があります。そのため1日1回1錠で、エイズの発症とほかの人への感染リスクを大きく減らせるようになっています。

抗HIV薬による治療は高額になるため、健康保険を利用した治療でも自己負担額は高額になります。そのため、HIV陽性者が継続して医療を受け続けられるための助成制度が利用できます。ただし、この手続きには数ヵ月間の時間を要することもあるため、HIV感染症の確定診断を受けたらすぐに手続きを進めるようにしましょう。

エイズは完治しない?予防ワクチンは?

HIV感染症、およびエイズは、現在の医療でも完治はできません。またHIV感染から守る予防ワクチンも生まれていません。

それでも、治療薬や治療法が進歩したおかげで、HIVに感染しても、継続的な治療で、通常の日常生活を送ることができるようになっています。

もちろん、大切なのはHIVに感染しないことです。そのためにも、普段から性交渉時にはコンドームを正しく使用し、また不特定多数の方と性行為を行わないよう、心がけましょう。

HIVの予防薬はある?

HIV感染症、およびエイズは、現在の医療でも完治はできません。またHIV感染から守る予防ワクチンも生まれていませんが予防薬があります。
HIV予防薬(PrEP)を服用することで感染のリスクを99%低減することが可能です。当クリニックでもこのHIV予防薬をご用意しております。
詳しくは下記ページをご確認ください。

HIV予防薬(PrEP)をもっとくわしく見る

また、治療薬や治療法が進歩したおかげで、HIVに感染しても、継続的な治療で、通常の日常生活を送ることができるようになっています。

もちろん、大切なのはHIVに感染しないことです。そのためにも、普段から性交渉時にはコンドームを正しく使用し、また不特定多数の方と性行為を行わないよう、心がけましょう。

HIVに関するよくあるご質問

Q. HIV検査は何科の病院で受けることができますか?

HIV検査は全国各地の保健所のほか、性病科・泌尿器科など各医療機関でも受けることが可能です。天神マイケアクリニックでも、患者様のプライバシーを厳守したうえで、HIV検査を実施しております

Q. HIVの検査は保険が適用されますか?

HIV感染やエイズの症状が出ている場合、あるいはクラミジアや梅毒などほかの性感染症の症状が出ている場合は、医療機関でも保険適用される場合があります。症状が出ていない方や、保険組合からの通知などを受けたくないという方でも、自費検査で受けることが可能です。

Q. 妊娠中にHIV検査で陽性となりました。必ず母子感染してしまうのでしょうか?

いいえ。必ず母子感染するということはありません。現在はHIVの母子感染予防対策が徹底されているため、母子感染する確率は0.5%未満といわれるほど低下しています。

Q. HIV感染者に女性が少ないって本当ですか?

国内HIV感染者の男女比を見ると、男性の方が多いことは事実です。厚生労働省が発表した2018年の国内発生動向を見ても、日本国籍男性が新規感染者の80%を占めていました。しかし、女性の感染者数も横ばいが続いており、「女性だからHIVに感染しにくい」というわけではありません。

Q. HIV感染者でも、コンドームを使用すれば性交渉は可能ですか?

コンドームに限った話ではありませんが、正しい感染予防対策を行ったうえで、性交渉を行っているHIV感染者の方は少なくありません。また抗HIV治療を継続すれば、セックスで他の人にHIV感染させないことも、世界中の専門家や専門機関から認められています。

監修医師

前出医師

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師

天神マイケアクリニック 顧問医師(母体保護法指定医・産科婦人科専門医)

島根医科大学医学部医学科を卒業後、長年産婦人科医としてクリニックや病院勤務で経験を重ね、2022年10月天神マイケアクリニック顧問医師に就任。

前出医師著書

著書

マイコプラズマ・ウレアプラズマ性感染症
~よく知られていないから、知ってほしい性感染症~

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師 出版

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予約は不要となっています。

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