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HIV感染予防薬「PrEP(プレップ)」「PEP(ペップ)」について

HIV予防薬の説明イメージ

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫細胞を破壊し免疫力を低下させるウイルスです。

一度感染すると体内から取り除くことはできませんが、体内に侵入したHIVの増殖を抑え、感染を予防することが可能です。「PrEP(プレップ)」と「PEP(ペップ)」という2種類の予防方法があります。

このページでは、各予防薬について解説していきます。

HIV感染の予防薬

HIV予防薬のイメージ

HIVは、放置すると後天性免疫不全症候(AIDS/エイズ)を引き起こし、死に至る恐ろしいウイルスです。

一度感染すると、現代医療では治せないため、感染前の予防が重要になります。

「曝露前予防内服薬PrEP(プレップ)」と「暴露後予防内服薬PEP(ペップ)」という2種類の予防方法があります(曝露とは、ウイルスが体内に侵入したものの、まだ感染には至っていない状態です)。どちらも「体内に入ったHIVの増殖を妨げることで感染を防ぐ」という役割は同じですが、服用のタイミングや目的などが異なります。

PrEPとPEPの比較

PrEP/曝露前予防 PEP/暴露後予防
服用タイミング 曝露前 曝露後72時間以内(なるべく早く)
目的 継続的な予防 緊急対応
服用期間 継続(または都度) 28日間
予防確率 最大約99%(※1) およそ80%以上(※2)

参考:
(※1)JIHS|首都圏近郊におけるPrEPのエビデンスと疫学的影響
(※2)ACC|曝露前・曝露後の予防内服(oPEP/nPEP/PrEP)

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曝露前予防内服薬『PrEP(プレップ)』とは

PrEPのイメージ

曝露前、つまり感染リスクがある行為の前に服用することで、体内に侵入したウイルスの増殖を妨げる薬が「PrEP(プレップ)」です。

継続して服用することにより、性行為によるHIV感染のリスクを最大99%低減することができます。

PrEP(プレップ)3種類の服用方法

1日1回1錠を毎日内服する「デイリー PrEP」と、性交の前後に複数錠を服用する「オンデマンドPrEP」、感染リスクのある性行為に合わせて集中的に服用する「イベントベースPrEP」があります。天神マイケアクリニックでは、より高い予防効果が期待できる「デイリー PrEP」を処方しております(1ボトル30錠)。

デイリーPrEP

飲み方 毎日1回1錠を決まった時間に服用
向いている人 感染リスクがあるすべての人

オンデマンドPrEP

飲み方 1.性行為の24〜2時間前に2錠
2.1回目の服用後24時間後に1錠
3.さらにその24時間後に1錠
1回の機会につき計4錠服用
向いている人 男性と性交渉を持つ男性(MSM)

イベントベースPrEP

飲み方 1.性行為の24~2時間前に2錠
2.翌日~7日目まで1錠
向いている人 膣性交を行う女性

参考: 日本エイズ学会|日本におけるHIV感染予防のための 曝露前予防(PrEP)利用者ガイド

PrEP(プレップ)服用の注意点

  • 正しい服用方法を守る
  • 服用後もなるべくコンドームを使用する
  • 医療機関で購入する(個人購入・個人輸入をしない)

予防薬であるため、すでに感染している方が服用しても、体内からウイルスを取り除くことはできません。HIV非感染者で、感染のリスクがある成人の方のみが適応となります。

また、必ず医療機関で処方された薬剤を使用するようにしましょう。

個人輸入も可能ですが、偽物の可能性があり、場合によっては健康を害する可能性もあるのでおすすめしません。

PrEP(プレップ)利用の手順

1.受診・相談
PrEPを扱っているクリニックを受診し、PrEPの効果や副作用、飲み方などの正しい説明を受けましょう。

2.服用前の検査
PrEPを服用する前には、必ずHIVの検査を受けて感染していないことを確認してください。HIV感染者がPrEPを服用した場合、耐性ウイルスの出現が懸念されるからです。

また、事前の腎機能やB型肝炎の検査(※)も必要です。
参考:(※)PrEP in JAPAN|PrEP入門/診察と検査

3.服用開始
医師の処方に基づき、服用します。
天神マイケアクリニックでは、1日1回1錠を毎日内服する「デイリー PrEP」の処方を行っています(1ボトル30錠)。

4.服用後の検査
PrEP服用中は、HIV感染の有無や腎機能、他の性病の感染をチェックするための定期検査が必須です。

PrEP服用時の検査スケジュール

PrEP(プレップ)の中止と再開

利用者の独断による中断は危険です。

安全にPrEPの使用を中止するために、まずは医師と相談してください。リスクのある行為から7日間服用することで安全に中止できます。

再開する際は、最初に服用を始めたときと同様に各種検査を受けるところから始めてください。
参考:(※)PrEP in JAPAN|PrEP入門中止と再開

暴露後予防内服薬『PEP(ペップ)』とは

PEPのイメージ

HIVに感染した可能性のある行為後に服用する、緊急予防薬です。

曝露前に服用する「PrEP」と違い、何らかの理由によりHIVに曝露してしまった方に対し、緊急的に使用する薬剤です。

適切に服用した場合、HIVの感染リスクを80%以上低減します。

▼こんな方におすすめ

  • 性行為時にコンドームが破損・脱落した方
  • 性暴力被害を受けた方
  • 針刺し事故に遭った医療従事者等
  • HIV陽性者と無防備な性的接触をした方

PEP(ペップ)利用の手順

1.受診・相談
PEPを扱っているクリニックをなるべく早く受診し、曝露の可能性がある旨お伝えください。服薬開始は早ければ早いほど予防確率が高くなります。天神マイケアでは、予約不要で受診いただけます。

※お電話でのご相談も可能です

2.服用
リスクのある行為から72時間以内に開始し、原則として28日間、1日1回1錠を毎日決まった時間に服用します。飲み忘れた場合は気付いた時点で1錠服用して、次回から通常通り24時間ごとに服用します。2回分を一度に飲まないでください。

3.服用後の検査
28日間の服用を終えたら、医療機関の指示に従いHIV検査を受けてください。検査により陰性が確認できたら服薬完了です。また、抗HIV治療ガイドラインでは、曝露後12週目の検査を推奨しています。

天神マイケアでは、抗HIV治療ガイドライン(※)に則って検査しております。
参考:(※)抗HIV治療ガイドライン|PEP開始について 9.HIV曝露後の経過観察

PEP(ペップ)服用の注意点

PEPの利用タイミングは、曝露後72時間以内、理想は2時間以内が理想です。服用開始は早いほど有効とされており、72時間を過ぎると予防効果はかなり低下します。

薬剤の服用は1回で終わりではなく、1日1回の内服を28日間続ける必要があります。

性行為の相手がHIV陰性と確定している場合、あるいはご自身がすでにHIVに感染している場合は、服薬の対象になりません。

〔服用の注意点〕

  • 曝露後72時間(理想は2時間)以内の服用開始
  • 1日1回決まった時間の内服を28日間継続
  • 2回分をまとめて飲まない
  • 自己判断で中断しない

継続して感染リスクがある方にはPrEPへの切り替えをおすすめ

PEP服用完了後も継続してHIV感染のリスクがある方には、PrEPへの切り替えをおすすめしています。

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【福岡】天神マイケアのHIV予防薬処方について

天神マイケアヒルズタワークリニックは、福岡市「天神南」駅すぐにある性感染症専門のクリニックです。薬の処方にはご来院が必要となりますが、お電話による事前のご相談にも対応しております。

来院診療

福岡市「天神南」駅から徒歩3分にある性感染症専門のクリニックです。

当クリニックでは、保険証不要で匿名検査が可能。プライバシーに配慮しており、待合室には仕切りを設置し患者様同士が極力顔を合わせずにいられる作りです。検査結果が陽性だった場合、そのまま治療可能なので新ためて通院する手間がかかりません。

料金表

PrEP(1ヵ月:30錠)
14,000円
PEP (1ヵ月:30錠)
75,000円
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HIVに関する
よくあるご質問

Q. PrEPやPEPに、他の性病予防の効果はありますか?

結論として、他の性感染症(STI)の予防はできません。
PrEPとPEPは、HIVウイルスの体内での増殖を防ぐ薬なので、他の性病の原因となる菌やウイルスには作用しません。

Q. PrEPは通販サイトで購入できますか?

海外の通販サイトで販売されていますが、必ず医療機関で購入してください。海外の通販サイトで販売している物の中には、期限切れのものや偽物が混ざっている可能性があるからです。


また、使用中当然受けるべき定期検査をおろそかにすることにもなるので、おすすめできません。

Q. PrEP(プレップ)とはどんな意味なのでしょうか?

PrEPはPre-Exposure Prophylaxisの略で、直訳すると「曝露(ばくろ)前予防」です。曝露とは、HIVが体内に侵入したが、まだ感染確立には至っていない状態。

Q. 72時間をすぎたらPEPを服用しても意味はないのでしょうか?

72時間をすぎると予防率は低下しますが、効果がまったく期待できなくなるわけではありません。そのため、曝露から72時間を過ぎていたとしても、当クリニックでは処方可能です。

監修医師

前出医師

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師

天神マイケアクリニック 顧問医師(母体保護法指定医・産科婦人科専門医)

島根医科大学医学部医学科を卒業後、長年産婦人科医としてクリニックや病院勤務で経験を重ね、2022年10月天神マイケアクリニック顧問医師に就任。

前出医師著書

著書

マイコプラズマ・ウレアプラズマ性感染症
~よく知られていないから、知ってほしい性感染症~

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師 出版

ご不明な点がございましたら
下記までお問い合わせください。

予約は不要となっています。

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「天神南」駅、「西鉄福岡」駅から徒歩3分

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【検査委託に関して】

当クリニックは多数の優秀な技師と、
検査精度の高い機器を取り揃え、
万全の体制で検査を行っております。
検査の外部委託もお引き受けしております。
ご希望の方は以下よりお問い合わせください。
staff@mycare.or.jp

 
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