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陰部できもの【女】

陰部(女性)のできもの・しこりの原因と
検査・治療薬

女性の陰部のできもの・しこりの原因

女性の外性器にできる、「できもの」や「しこり」の原因は下記が挙げられます。

  • 性器ヘルペス
  • 尖圭コンジローマ
  • 梅毒
  • バルトリン腺嚢胞
  • 毛包炎
  • 粉瘤(アテローム)

など

このうちの性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒は、性感染症です。できものやしこりは、素人目にはなかなか判断がつきづらく、気づかぬうちにパートナーなどに感染を広めてしまう可能性があります。ここでは、女性の陰部にできるできものやしこりについて、くわしく解説するので、気になる症状がある場合は、早めに検査を受けましょう。

性病検査診断

女性の陰部のできもの・しこり
とは?

しこりが出来る女性器の部位

女性の陰部=外性器は、複雑な形状をしており、粘膜、分泌腺などが非常に多い部位です。陰部は、排泄や性行為などで、特に不衛生な環境になりやすく、できものやしこりができやすい部位でもあります。デリケートゾーンともいわれており、皮膚や粘膜が傷つきやすく、菌が入り込みやすいため、注意が必要です。

陰部のできもの・しこりが痛いとき

性器ヘルペスが原因の性器の痛み

陰部のできものやしこりが痛むときに考えられる原因は、下記です。

  • ・性器ヘルペス
  • ・バルトリン腺腫瘍
  • ・毛包炎(毛嚢炎)
  • など

特に性器ヘルペスの初感染時は、症状が強い傾向があります。外陰部に激しい痛みを伴う水疱(水ぶくれ)ができ、潰瘍を形成。排尿痛発熱頭痛などを伴うケースが多いです。

膣の入口の左右にあり、エンドウ豆ほどの大きさがあるバルトリン腺。開口部が詰まり、分泌液が溜まってしまうとバルトリン腺嚢胞が起こります。バルトリン腺嚢胞の炎症が進んで起こる、バルトリン腺膿疱も痛みを伴うできものです。

毛包炎は、毛穴の奥にある毛根を包む毛包に起こる炎症で、発症すると赤みのある発疹や、膿を持った膿疱が起こります。痛みの程度としては、軽度なことが多いですが、うずくような痛みと例えられることが多いです。

陰部のできもの・しこりが
痛くないとき

尖圭コンジローマが原因の性器の痛み

痛くない陰部のできものやしこりの原因は、下記です。

  • ・尖圭コンジローマ
  • ・梅毒
  • など

尖圭コンジローマのできもの=イボには、痛みも痒みもありません。また、第1期梅毒で感染部位に現れる硬いしこりの初期硬結(しょきこうけつ)痛みを伴わないできものです。どちらも痛みや痒みがないのが特徴で、感染していることに気づきにくくなっています。

陰部のできもの・しこりの原因

性感染症でできるできものやしこりは、オーラルセックスなどを含む多様な性行為が原因です。お口の中である口腔に感染する性病も多く、キスでうつる可能性もあります。ここからは、デリケートゾーンにできものやしこりを生じさせる感染症についてくわしく見ていきましょう。

①性器ヘルペス

性器ヘルペスの拡大図
出典:NIID 国際感染症研究所ホームページ

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)1型、2型を原因菌として感染する性感染症です。以前は、口唇ヘルペスは1型、性器ヘルペスは2型とウイルスの型を分けるとしてきましたが、オーラルセックスなど、性行為の多様化によって、この境目がなくなってきました。

単純ヘルペスウイルスに一度でも感染すると神経節(しんけいせつ)にウイルスが潜伏するため、体内からウイルスを完全に排除することはできません。そのため、免疫力が下がると、再発を繰り返します。

潜伏期間

3日~7日程度

症状

  • ・性器の痛み、発赤、
  • ・水疱、潰瘍ができる
  • ・ソケイ部のリンパ節腫脹
  • ・頭痛、発熱、倦怠感
  • など

特に初感染時は症状が強く、感染部位に激しい痛みを伴う水疱が現れます。再発時は、初期に患部のむずがゆさを感じ、やがて水疱ができるといった症状を呈します。

性器ヘルペスの治療方法は薬物療法で、内服薬・外用薬があります。

性器ヘルペスをもっとくわしく見る

②尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマの拡大図
出典:NIID 国際感染症研究所ホームページ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)6型、11型などが原因菌として感染する性感染症です。ヒトパピローマウイルスは、性行為によって感染するウイルスで、子宮頸がんの原因にもなります。

尖圭コンジローマに感染すると、痛みや痒みがない特徴的なイボができ始めます。イボの形状は、カリフラワー状、ニワトリのトサカ状と表現されることが多く、放置するとイボが大きくなり、数が増殖していくので注意が必要です。

尖圭コンジローマの治療方法は、外科療法薬物療法となっています。

潜伏期間

3週間~8カ月程度

症状

  • ・性器周辺に先の尖ったイボができる

ウイルスの潜伏期間が3週間から8カ月と長いため、感染に気づかず、本人も知らないうちに感染を広めている可能性があるため、注意が必要です。

尖圭コンジローマをもっとくわしく見る

③梅毒

梅毒トレポネーマ
出典:NIID 国際感染症研究所ホームページ

梅毒は、梅毒トレポネーマを原因菌とする性感染症です。精液や膣からの分泌液、血液などの体液に含まれる梅毒トレポネーマは、粘膜や皮膚に接触することで感染します。近年、日本国内の感染者数が増加しており、再注目を集めている感染症です。

梅毒の1期に現れる初期硬結(しょきこうけつ)と呼ばれるできものが特徴的な症状で、感染部位に硬いしこりが発症します。

潜伏期間

3週間~6週間程度

症状

【梅毒1期】

  • ・性器周辺、肛門、口などに硬いしこりができる
  • ・しこりが破裂して潰瘍ができる
  • ・リンパ節の腫れ
  • など

梅毒の治療方法は、薬物療法です。なお、梅毒は一度でも感染すると、体内に梅毒の抗体が残存し続け、薬物療法によって完治した後も、TP抗原法という検査では陽性反応が出ます。

昔は、死に至る病として恐れられていましたが、医療の発達によって、重篤な状態に陥ることはなくなりました。しかし、自覚症状のない「無症候性梅毒」患者数がかなりいると考えられ、今後は3期梅毒患者数も増加する可能性があります。

梅毒をもっとくわしく見る

④その他の原因疾患

性感染症ではない原因疾患として、陰部のできものには

  • 粉瘤(アテローム)
  • バルトリン腺嚢胞
  • 毛包炎(毛嚢炎)

などがあり、素人が見ると見分けがつきにくくなっています。

デリケートゾーンはできものができやすく、不潔な環境になりやすいことから、できものが治りづらい部位です。陰部のできものに気づいたら、早めに医療機関を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。

【福岡】天神マイケアクリニックの
できもの検査と治療薬

陰部が痛む理由 ( 女性 )◆擦れやかぶれ◆傷や病気◆感染症※おりものの違和感は性感染症の可能性あり※画像はイメージです

天神マイケアクリニックは、陰部のできものやしこりの原因疾患を調べる検査を行っています。検査で原因が分かったら、すぐに治療を行うことが可能です。陰部のできものやしこりは、性行為によって他人にうつしてしまうものもあり、早期発見・早期治療が求められます。

当クリニックで行っている
できもの検査

天神マイケアクリニックで行っている、陰部のできものの検査は下記の通りです。

6項目
できもの診察(視診)
3,500
  • できもの等の症状が似た
    疾患の鑑別診断を行います。

  • 検査項目
    梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、ケジラミ、性器伝染性軟属種(ミズイボ)、疥癬
  • 検査方法
    視診
  • 検査時期
    性器や身体の皮膚にできもの・湿疹などの症状が出ている方が対象です。
  • 検査結果
    その場でお伝え
1項目
梅毒検査(TPのみ)
1,900
  • 感染の機会から6週間
    経過した方におすすめです。(TPのみ)

  • 検査項目
    梅毒
  • 検査方法
    血液
  • 検査時期
    感染の機会から6週間経過すれば受けられます。
  • 検査結果
    4~5日後(Web確認可)

当クリニックで処方している
できもの治療薬

性器ヘルペス

バラシクロビル

尖圭コンジローマ

ベセルナクリーム

梅毒

サワシリン

毛包炎(毛嚢炎)

ゲンタシン軟膏

天神マイケアクリニックは、できものやしこりの原因となる幅広い感染症の治療を行っています。当クリニックの治療は、下記の薬剤で実施しているので、参考になさってください。なお、患者様の薬剤アレルギーや治療歴によって、使用する薬剤は変化する可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。

陰部のできもの・しこりに関する
よくあるご質問

Q. 陰部にできものがあり、しこりになっています。検査をしたほうがいいですか?

はい。陰部のできものやしこりに気づいたら、なるべく早く検査を受けていただくことをおすすめします。外陰部は、非常にデリケートな部位でできものができても治りにくいからです。また、できものの原因には、放置しても治らない感染症の疑いがあります。他の人にうつす恐れもあるので、お早めの検査、早期治療がおすすめです。天神マイケアクリニックなら、匿名検査ができ、陽性が発覚した場合には治療も可能です。どうぞ、気軽にご来院ください。

Q. 陰部にできものがあり、痛いです。どんな病気の可能性がありますか?

陰部にできものができ、痛みを伴うときは、性器ヘルペスやバルトリン腺腫瘍、毛包炎などの可能性があります。特に、性器ヘルペスは強い痛みを伴う水疱が特徴です。なるべくお早めに受診することをおすすめします。早期検査・早期治療が早い回復を促します。

Q. 陰部にしこりはあるのですが、痛みなしです。放置しても良いですか?

陰部の痛みのないしこりにも、原因菌が潜んでいます。しこりが尖圭コンジローマや梅毒だった場合、性行為によってパートナーの方へうつしてしまう可能性が高く、放置するのは非常に危険です。痛みがないから大丈夫と思われるお気持ちも分かりますが、感染拡大防止や症状悪化を防ぐためにも、お早めに受診するようにしてください。天神マイケアクリニックは、匿名で検査が受けられるだけでなく、すぐに治療を始めることも可能です。気になる症状があるときは、放置せず当クリニックにご相談ください。

Q. 陰部にできものがあります。リンデロンを塗ってもいいですか?

いいえ。きちんと検査で、できものの原因を突き止めてからにしましょう。患者様の中には、以前処方された薬剤やお手持ちの薬剤で、症状を鎮めようとする方が多くいらっしゃいます。しかし、その薬剤がどんな症状やどんな菌に効くのか、分からずに使用されているのが実情です。薬はきちんと検査を受け、医師の指示の下、使用するようにしてください。

Q. 陰部のできものを放置するとどうなりますか?

陰部のできものは、放置しても良くなることはありません。特に尖圭コンジローマの場合は、放置するとイボの数が増え、イボそのものも大きくなり、治療に時間がかかってしまいます。梅毒の場合は、放置すると1期から2期へと病状が進行し、さらには深刻な3期に移行する可能性も否定できません。早期回復のためにも、なるべく早く検査を受けていただくことをおすすめします。天神マイケアクリニックは、保険証不要の自由診療のため、家族バレの心配がなく、安心して検査・治療が受けられます。

監修医師

前出医師

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師

天神マイケアクリニック 顧問医師(母体保護法指定医・産科婦人科専門医)

島根医科大学医学部医学科を卒業後、長年産婦人科医としてクリニックや病院勤務で経験を重ね、2022年10月天神マイケアクリニック顧問医師に就任。

前出医師著書

著書

マイコプラズマ・ウレアプラズマ性感染症
~よく知られていないから、知ってほしい性感染症~

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師 出版

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予約は不要となっています。

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当クリニックは多数の優秀な技師と、
検査精度の高い機器を取り揃え、
万全の体制で検査を行っております。
検査の外部委託もお引き受けしております。
ご希望の方は以下よりお問い合わせください。
staff@mycare.or.jp

 
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