マイコプラズマとは
マイコプラズマとは細菌の一種です。その数は100種類以上あるといわれています。感染したマイコプラズマの種類によって、肺炎や尿道炎、子宮頸管炎、のど(咽頭)の炎症などを引き起こします。
マイコプラズマ 肺炎と性病の違いは?
マイコプラズマ肺炎と性病のマイコプラズマは、原因となる細菌の種類が違います。
マイコプラズマ肺炎は、「マイコプラズマ・ニューモニエ」(肺炎マイコプラズマ)という種類の細菌に飛沫感染することで発症します。
対して性病の原因になるのは「マイコプラズマ・ジェニタリウム」「マイコプラズマ・ホミニス」という細菌です。こちらは性器周辺や喉に感染し、尿道炎や子宮頸管炎、咽頭炎を引き起こします。
- マイコプラズマ(肺炎)の原因
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- マイコプラズマ・ニューモニエ
(肺炎マイコプラズマ)
- マイコプラズマ・ニューモニエ
- マイコプラズマ(性病)の原因
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- ・マイコプラズマ・ジェニタリウム
- ・マイコプラズマ・ホミニス
性交渉によるマイコプラズマ感染
マイコプラズマ(性病)の主な感染経路は、キスを含む性交渉です。
- ・オーラルセックスを含む性交渉
- ・キス
心当たりがない?マイコプラズマ(性病)の原因と感染経路
性感染症のマイコプラズマは、性的交渉(キス・オーラルセックス含む)を介して感染し、性器や喉にマイコプラズマ・ジェニタリウム、マイコプラズマ・ホミニスが感染することで発症します。
マイコプラズマ(性病)の
潜伏期間
マイコプラズマの潜伏期間は、1週間~5週間程度とされています。ただ、人によっては感染の翌日に何らかの症状が出る可能性もあります。
性交渉後、少しでも違和感を覚えたのであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
マイコプラズマ(性病)の
予防方法
マイコプラズマ(性病)の感染経路は性的交渉です。そのため予防にはコンドームの正しい使用が効果的です。またマイコプラズマ(性病)は口内にも感染するため、性交渉の最初からコンドームを使用するようにしましょう。
マイコプラズマ(性病)の症状
マイコプラズマに感染すると、デリケートゾーンのかゆみや痛み、のどの違和感など、クラミジアや淋菌感染症(淋病)に似た症状が現れます。症状の強さは淋病よりも緩やかで、クラミジアの症状に近いともいわれますが、個人差があり、さらに放置してしまうと重い病気に進行する可能性も否定できません。
- マイコプラズマ(性病)
男性の症状 -
- ①性器の軽い痛み・かゆみ
- ②排尿痛
- ③尿道からの膿
- マイコプラズマ(性病)
女性の症状 -
- ①おりものの増加
- ②性器周辺のかゆみ・痛み
- ③子宮頚部の炎症
- マイコプラズマ(性病)
男女共通の症状 -
- ①のどの腫れ・痛み
マイコプラズマ(性病) 男性の症状
男性がマイコプラズマに感染した場合、性器に軽いかゆみを感じたり、尿道から膿が出たりなど、クラミジア感染症によく似た症状が現れます。
また、男性のマイコプラズマ(性病)の特徴は、女性に比べて症状が出やすくなっていることです。
治療せずに放置しておくと、精巣上体炎・前立腺炎などの原因になる恐れもあります。
マイコプラズマ(性病) 女性の症状
女性がマイコプラズマ(性病)に感染すると、主に性器周辺にかゆみや痛み、おりものの増加といった症状が見られます。
ただ、女性の膣にマイコプラズマ(性病)が感染しても、ほとんどの方が無症状です。症状が出る場合も、男性に比べて軽症であることが多いです。
しかし、無症状であっても放置したままにすればパートナーへ感染させてしまいますし、自身の病状も悪化する恐れがあります。
性的交渉を持った相手がマイコプラズマ(性病)であるとわかった際には、必ず医療機関で検査を受けるようにしましょう。
マイコプラズマ(性病) 男女共通の症状
マイコプラズマはキスやオーラルセックスで喉に感染することがあります。喉に感染した場合、咳が出たり、喉にいがらっぽい痛みが出たりします。
ただ、風邪の症状と似ているため、これだけでマイコプラズマ(性病)に感染したと自覚することはなかなか難しいです。そのため、自覚のないままほかの人と性的交渉を持ち、感染をさらに拡大させてしまう恐れがあります。
マイコプラズマ(性病)は
放置しても自然治癒する?
マイコプラズマ(性病)は無症状の方が多く、症状が出ても軽症であることが多いため、治療せずそのまま放置してしまう方が少なくありません。しかし、放置していれば症状が悪化する危険性があります。
マイコプラズマ(性病)は、治療しない限り自然治癒することはありません。重症化を避けることはもちろん、感染拡大を防ぐためにも、必ず医療機関で検査・治療を受けてください。
感染症専門の臨床検査技師が検査を行う天神マイケアクリニックでは、匿名でマイコプラズマ(性病)の検査が可能です。個室検査を承りますので、検査をご希望の方は、ぜひ一度当クリニックまでご相談ください。
マイコプラズマ(性病)の
検査方法
- 男性:尿検査
- 女性:膣分泌物検査
- 男女共通:うがい液検査
-
2項目マイコ・ウレアセット
(性器)11,000円 -
-
尿道炎の原因の一つとも言われる項目。
性器への感染を詳しく調べたい方へ。 -
- 検査項目
- マイコプラズマ(性器)、ウレアプラズマ(性器)
-
- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液
-
- 検査時期
- 感染の機会からすぐに受けられます。
-
- 検査結果
- 5~7日後(Web確認可)
-
-
2項目マイコ・ウレアセット
(のど)11,000円 -
-
尿道炎の原因の一つとも言われる項目。
のどへの感染を詳しく調べたい方へ。 -
- 検査項目
- マイコプラズマ(のど)、ウレアプラズマ(のど)
-
- 検査方法
- うがい液
-
- 検査時期
- 感染の機会からすぐに受けられます。
-
- 検査結果
- 5~7日後(Web確認可)
-
マイコプラズマの感染は、採取物のDNAを調べる「PCR検査」で確認します。男性は尿検査、女性は膣分泌液検査で確認することが一般的です。
また、喉への感染が疑われる場合は、うがい液を採取し検査します。
マイコプラズマ(性病)の検査キット
について
マイコプラズマ(性病)の感染を自分で調べられる「検査キット」が売られているので、それで済ませようと考える方は非常に多いです。また、性感染症の検査は、恥ずかしくて病院に行くのをためらう方や、仕事で病院に行けないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、検査は医療機関で行うことを強くおすすめします。検査結果が陽性だった場合、結局は医療機関で再検査を行う必要があるからです。
天神マイケアクリニックでは、患者様のプライバシーに配慮したうえで、患者様の思いに沿った検査・治療を行っております。検査について少しでも不安を感じる方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。
マイコプラズマ(性病)の
治療薬と治療期間は?
マイコプラズマ(性病)の治療は、抗生剤を使用します。
なお、抗生剤の種類は複数あり、抗生剤によっては十分な治療効果が期待できない可能性もあります。近年は抗生剤が効かない「耐性菌」が増えているからです。通常、マイコプラズマの治療は抗生剤を1週間程度服用しますが、必ずしもそれで完治するとは限りません。
抗生剤の服用が終わったら、必ず完治しているかどうかを医師に診断してもらい、必要に応じて別の抗生剤を処方してもらいましょう。
マイコプラズマ治療薬のリスク・副作用に関して
- リスク・副作用
- 食欲不振、悪心・嘔吐、腹痛、下痢、口内炎、舌炎、発疹 等
天神マイケアクリニックの
マイコプラズマ検査と治療
天神マイケアクリニックのマイコプラズマの検査・治療は以下の通りです。
- 治療薬:近年抗生剤に対する耐性菌が増加しており、治療歴などを考慮して抗生剤の種類を決めます。
- 治療費:2週間の処方で¥11,000が目安です。
- 初診 / 再診料:無料
当クリニックでは初診・再診料無料。匿名検査が可能で、陽性の場合はスピーディーに治療が行えます。マイコプラズマ(性病)の検査・治療をご希望の方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。
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2項目マイコ・ウレアセット
(性器)11,000円 -
-
尿道炎の原因の一つとも言われる項目。
性器への感染を詳しく調べたい方へ。 -
- 検査項目
- マイコプラズマ(性器)、ウレアプラズマ(性器)
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- 検査方法
- 男性:尿
女性:腟ぬぐい液
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- 検査時期
- 感染の機会からすぐに受けられます。
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- 検査結果
- 5~7日後(Web確認可)
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2項目マイコ・ウレアセット
(のど)11,000円 -
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尿道炎の原因の一つとも言われる項目。
のどへの感染を詳しく調べたい方へ。 -
- 検査項目
- マイコプラズマ(のど)、ウレアプラズマ(のど)
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- 検査方法
- うがい液
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- 検査時期
- 感染の機会からすぐに受けられます。
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- 検査結果
- 5~7日後(Web確認可)
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マイコプラズマ(性病)の市販薬は
ある?
マイコプラズマ(性病)で使用する治療薬は、医師の処方が必要な抗生剤(内服)となるため、市販されていません。
海外製の抗生剤を個人輸入するケースもあるようですが、これらの製品は安全性が確認されておらず非常に危険です。かならず医師の診断のもと、抗生剤を処方してもらうようにしてください。
マイコプラズマ(性病)は治らない?
マイコプラズマは、抗生剤を飲んでもなかなか治らないというケースが少なくありません。
マイコプラズマ(性病)が、治療を進めてもなかなか治らない原因としては、抗生剤の効かない耐性菌や、パートナー同士でうつしあう「ピンポン感染」などが原因として挙げられます。
しかし、仮に1回の治療で治らなくても、治療を続ければ完治する病気です。どうぞご安心ください。