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アナルセックスの危険性と肛門の性病

アナルセックスが危険な理由

アナルセックスが危険な理由!男性器の挿入による出血➡性病感染のリスク増加

アナルセックス(肛門性交)が危険な理由は、菌やウイルスに感染する可能性が高まるからです。アナルセックスの危険なメカニズムを見ていきましょう。

まず大前提として、肛門や直腸は性器ではなく排泄器官です。
膣に比べて穴の径が狭いうえに、性的興奮によって膣分泌液が分泌されず、スムーズな挿入はできません。
そもそも、男性器を挿入する構造になっておらず、肛門に男性器を挿入すると、直腸の粘膜が裂けて、出血する可能性が高まります。

さらに、ピストン運動をすることで、粘膜が擦れ、傷つきやすくなります。粘膜が傷つけば、血液や精液が原因で感染する性病にかかりやすくなるというわけです。

肛門の検査が自宅で可能に!アナルセックスは性病に感染する可能性が高いです。肛門検査セットのご購入はこちら

アナルセックスによって感染リスクが高まる性病・病気9例

アナルセックスによって梅毒やクラミジア、HIVなどの性病(性感染症)にかかる恐れがあります。感染リスクの高い代表的な疾患を、症状や主な治療法とともに一覧にしました。

病名 症状 主な治療法
梅毒
  • 1期:性器、肛門、口などに硬いしこりができる
  • 2期:手、足、体に赤い発疹ができる
  • 3期:全身に炎症が出現
  • 4期:脳や心臓に病変ができる
  • 薬の服用
  • 筋肉注射
B型肝炎
  • 発熱
  • 倦怠感
  • 悪心、嘔吐
  • 褐色尿
  • 黄疸
  • 自然治癒
  • 薬の服用(慢性の場合)
C型肝炎
  • 発熱
  • 嘔吐
  • 暗色尿
  • 灰白色便
  • 関節痛
  • 黄疸
  • 自然治癒
  • 薬の服用(慢性の場合)
HIV/エイズ
  • 発熱
  • リンパ節の腫れ
  • 喉の痛み
  • 皮疹
  • 下痢

※症状がないこともある

抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐ

クラミジア
  • 肛門周辺のかゆみや痛み、出血
  • 排尿時の違和感
  • 尿道からの膿
  • 不正出血(女性の場合)
  • 下腹部痛(女性の場合)

※症状がないこともある

薬の服用

淋病
  • 肛門周辺のかゆみや不快感
  • 排尿時痛
  • 尿道からの膿
  • 精巣の腫れ
  • 薬の服用
  • 点滴
性器ヘルペス
  • 肛門周辺のかゆみや不快感
  • 排尿時痛
  • 性器の痛み、水ぶくれ
  • 発熱
  • 倦怠感

薬の服用

HPV(パピローマウイルス)感染症

尖圭コンジローマや肛門がん、陰茎がん、子宮頸がんなどの原因となる

ワクチンによる予防(治癒効果はなし)

がんなどが発生した場合は、疾患・症状に適した治療を行う

尖圭コンジローマ
  • 性器や肛門に小さなイボが複数できる
  • かゆみ
  • 灼熱感
  • 不快感
  • 外科的治療(切除や焼灼)
  • 薬物療法
梅毒

症状

  • 1期:性器、肛門、口などに硬いしこりができる
  • 2期:手、足、体に赤い発疹ができる
  • 3期:全身に炎症が出現
  • 4期:脳や心臓に病変ができる

主な治療法

  • 薬の服用
  • 筋肉注射
B型肝炎

症状

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 悪心、嘔吐
  • 褐色尿
  • 黄疸

主な治療法

  • 自然治癒
  • 薬の服用(慢性の場合)
C型肝炎

症状

  • 発熱
  • 嘔吐
  • 暗色尿
  • 灰白色便
  • 関節痛
  • 黄疸

主な治療法

  • 自然治癒
  • 薬の服用(慢性の場合)
HIV/エイズ

症状

  • 発熱
  • リンパ節の腫れ
  • 喉の痛み
  • 皮疹
  • 下痢

※症状がないこともある

主な治療法

抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐ

クラミジア

症状

  • 肛門周辺のかゆみや痛み、出血
  • 排尿時の違和感
  • 尿道からの膿
  • 不正出血(女性の場合)
  • 下腹部痛(女性の場合)

※症状がないこともある

主な治療法

薬の服用

淋病

症状

  • 肛門周辺のかゆみや不快感
  • 排尿時痛
  • 尿道からの膿
  • 精巣の腫れ

主な治療法

  • 薬の服用
  • 点滴
性器ヘルペス

症状

  • 肛門周辺のかゆみや不快感
  • 排尿時痛
  • 性器の痛み、水ぶくれ
  • 発熱
  • 倦怠感

主な治療法

薬の服用

HPV(パピローマウイルス)感染症

症状

尖圭コンジローマや肛門がん、陰茎がん、子宮頸がんなどの原因となる

主な治療法

ワクチンによる予防(治癒効果はなし)

がんなどが発生した場合は、疾患・症状に適した治療を行う

尖圭コンジローマ

症状

  • 性器や肛門に小さなイボが複数できる
  • かゆみ
  • 灼熱感
  • 不快感

主な治療法

  • 外科的治療(切除や焼灼)
  • 薬物療法

※上記の症状および治療法は一例です。

参考: 厚生労働省:性感染症
厚生労働省検疫所:性行為感染症について (ファクトシート)
厚生労働省検疫所:B型肝炎について (ファクトシート)
厚生労働省検疫所:C型肝炎について (ファクトシート)
直腸 ・肛門の性感染症を特集するにあたって
性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016
一般社団法人日本大腸肛門病学会:肛門部で見られる性感染症(梅毒、尖圭コンジローマ、肛門部ヘルペス)

アナルセックスのデメリット3つ

アナルセックスの3つのデメリット

アナルセックスのデメリットは、「肛門損傷リスク上昇」とそれに伴う「性感染症の感染リスク増加」「排泄物による汚染の可能性」の3つです。それぞれ解説します。

1.肛門損傷リスクがある

アナルセックスが危険な理由でも解説した通り、肛門は排泄器官であり、男性器を挿入するような構造になっていません。無理な挿入によって肛門が切れて出血したり、痛みを感じたり、摩擦によって炎症を起こしたりする危険性があります。

排泄によって刺激が加わることも多く、清潔を保ちづらい部位でもあるため、肛門を損傷すると治癒までに時間がかかります。場合によっては医療機関の受診が必要です。

2.性感染症の感染リスク増加

アナルセックスでは肛門損傷のリスク増加に伴い、血液精液を介した性病の感染リスクも高まります。感染リスクの高い病気については、アナルセックスによって感染リスクが高まる性病・病気9例をご参照ください。

3.排泄物による汚染の可能性

プレイ前の下準備である“洗浄(浣腸)”が不十分だと、挿入した男性器に排泄物が付着したり、挿入された側が排泄物を漏らしてしまったりする恐れがあります。

男性器に大便が付着すると大腸菌が尿道口から入り込み、尿路感染症を発症する可能性が高いです。また、排泄物が漏れれば、寝具やベッドルームが汚染され、衛生的な問題が生じます。

ゲイ男性の性病リスク

HIV感染者の7割が男性同士の性的接触が原因

アナルセックスやオーラルセックスの頻度が高い傾向にあるゲイの男性は、肛門や尿道、咽頭の性病にかかるリスクも高いと考えられています。また、男性同士の性行為では妊娠の可能性がないため、コンドームを使用しないケースが多いこともリスク増加の一因です。

HIV 検査体制の改善と効果的な受検勧奨のための研究では、2020年の新規HIV感染者およびエイズ患者のうち約7割が、男性同性間の性的接触が原因で感染したと発表されました。

男性器を挿入される方(ウケ/ネコ)は相手の体液が体内に残るので、特に感染確率が高いとされています。一方で、男性器を挿入する方(タチ)もウケ/ネコの腸粘液を介して性病に感染する恐れがあります。

アナルセックスは、タチ・ウケ/ネコともに性病に感染するリスクが高いため、注意が必要です。

肛門の性感染症の予防方法4つ

性感染症の4つの予防方法:コンドームの使用・ワクチンの接種・予防薬の活用・限られた相手との性行為

肛門の性感染症を予防するには「コンドームの使用」のほか、「ワクチン接種」「予防薬の活用」「感染していない相手に限定した性行為」が効果的です。

くわしく見ていきましょう。

1.コンドームの使用

コンドームは避妊効果だけでなく、性病の感染リスク低減の効果もあります。男女の膣性交はもちろん、アナルセックスやオーラルセックスの際にもコンドームを活用することが大切です。

コンドームの使用を拒否された場合には、性行為を行わないというのも手段の1つです。

2.ワクチンの接種

B型肝炎やHPV(ヒトパピローマウイルス)感染症など、ワクチンで感染を予防できる疾患がいくつかあります。ただし、複数回の接種が必要なケースもあり、すぐに予防効果が得られるわけではない点には注意が必要です。

3.予防薬の活用

「性病は治療できても予防できないものが多い」とお考えの方もいるかもしれませんが、実は予防薬の活用も予防方法の1つです。代表的な予防薬として、HIV感染予防が期待できるPrEP(Pre-exposure prophylaxis:プレップ)や、梅毒・クラミジア・淋病の感染への予防効果の高いドキシペップ(ドキシサイクリン)などがあります。ドキシペップは性行為後の服用でも、予防効果が期待できるのです。

PrEP(HIV予防薬)について
くわしく
オンライン診療で
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4.パートナー(性行為の相手)を
限定する

性行為の相手を限定することで性病予防ができます。両者の性病陰性が判明していれば、感染リスクがないからです。

もし、相手が性病に感染していたとしても、 コンドームを使用するなど、正しい対策を行えば、性行為の安全度を上げることもできます。ただしこれは、パートナーがお互いを信頼し合い、他者と性的接触がないことが大前提です。

もし、初めての相手と性行為を行う場合には、性病に感染していないかを確認する事前検査を受けることを強く推奨します。

肛門の性感染症の検査方法

肛門の性病(性感染症)に罹患しているかどうかを検査する主な方法は、「専門機関を受診する」か「性病検査キットを使用する」かのいずれかです。

専門機関の受診

病院やクリニック、保健所など、各機関が性感染症の検査を行っています。各施設によって検査項目や検査方法などが異なるので、事前に調べてから、受診する機関を決めましょう。「特定の病気についての感染状況を調べたい」というご希望がない場合は、できるだけ多くの項目を調べられる検査がおすすめです。天神マイケアクリニックでも検査可能です。

【郵送】性病検査キット

郵送性病検査キットは、オンライン完結の通販などで購入できます。購入から検査の実施、結果確認に至るまで自宅で完結するのが特徴です。「医療機関へ行くのが難しい人」「誰にも知られずに検査を受けたい人」に選ばれています。製品によって検査できる項目や料金が異なるので、ご希望に合ったものを選んでください。肛門の検査は特殊な検査キットでの検査になるため取り扱いの少ない検査になります。

肛門の性病検査を
購入する

郵送検査キットのメリット3つ

郵送検査キットのメリット:医療機関に行く必要がない・誰にも知られず検査可能・全国どこからでも 申し込みできる

郵送検査キットには以下の3つのメリットがあります。

  • 1.医療機関に行く必要がない
  • 2.誰にも知られずに検査可能
  • 3.全国どこからでも申し込みできる

それぞれ説明します。

1.医療機関に行く必要がない

オンラインで購入後、自宅に検査キットが届きます。そのまま自宅で検査でき、結果確認もWeb上で行えます。そのため、申し込みから結果確認までの間に、医療機関を訪れる必要はありません。

日中は忙しい方や、ライフスタイルの関係で医療機関へ行くのが難しい方でも簡単に検査が可能です。

また、クリニックに出入りするところを誰かに見られることもないので、人目が気になる方もご安心ください。

2.誰にも知られずに検査可能

検査キットは、中身がわからないように梱包された状態かつ、プライバシーに配慮した発送方法で届きます。郵送検査キットの使用は、「検査したことを誰にも知られたくない」と考えている方にも向いている検査方法です。

3.全国どこからでも申し込みできる

郵送検査キットはオンラインで注文できるうえに、全国どこへでもお届け可能です。「生活圏内に適切なクリニックがない」という方でも手軽に検査ができます。

天神マイケアクリニックの
肛門性感染症の郵送検査キット

天神マイケアクリニックでは、以下の2種類の検査キットを販売しています。

メニュー名 検査項目 価格
(税込・送料込)

2項目:肛門検査セット

クラミジア(肛門)・淋菌(肛門)

6,500円

5項目:肛門+血液セット

クラミジア(肛門)・淋菌(肛門)・B型肝炎・梅毒・HIV

10,600円

※検査キットは男女共通です。

ご希望の検査項目に合わせてお選びください。アナルセックスの経験がある方はHIVの感染の恐れもありますので「肛門+血液セット検査」がおすすめです。

肛門の性感染症に関する
よくあるご質問

Q. 1回のアナルセックスでも性病に感染する可能性はありますか?

1回のアナルセックスでも性病に感染するリスクはあります。行為を行う際はコンドームを使用するなど、必ず予防しましょう。予防せずにアナルセックスをした場合は、たとえ1回であっても検査を受けてください。

Q. コンドームを使用すれば性病に感染することはないのですか?

コンドームだけで、全ての性病を100%防げるわけではありません。これは、アナルセックス以外の膣性交やオーラルセックスでも同様です。ただし、コンドームの使用によって感染リスクを大きく低下することができます。また、予防薬の活用などほかの予防方法を併用することで、さらに感染リスクを下げることが可能です。

Q. パートナーと一緒に検査を受けた方がいいのでしょうか?

パートナーがいる方は、一緒に検査を受けることを推奨しています。どちらか一方が性病に感染していると、性行為によって相手に病気がうつるリスクがあります。両者がきちんと治療しなければ、性病をうつしたりうつされたりを繰り返す「ピンポン感染」に陥る可能性も否定できません。安全な性行為のためには「お互いが性病に感染してないないこと」が大切です。ぜひパートナーと一緒に性病検査をお受けください。

Q. 無症状でも検査を受けた方がよいのでしょうか?

コンドームを使用しないでアナルセックスを行ったなど、リスクの高い行為を行った場合は、たとえ無症状でも検査を受けてください。性病の中には、無症状のまま進行するものも多くあります。早期発見のためには、症状の有無にかかわらず、検査を受けることが重要です。

Q. 検査を受けたことを他人に知られたくありません。バレない方法はありますか?

検査を受けたことを他人に知られたくない方には、郵送検査キットの使用をおすすめしています。性病の検査キットであることがわからないように梱包されて届くので、ご安心ください。また、検査結果はオンラインで自分だけが確認できます。

監修医師

前出医師

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師

天神マイケアクリニック 顧問医師(母体保護法指定医・産科婦人科専門医)

島根医科大学医学部医学科を卒業後、長年産婦人科医としてクリニックや病院勤務で経験を重ね、2022年10月天神マイケアクリニック顧問医師に就任。

前出医師著書

著書

マイコプラズマ・ウレアプラズマ性感染症
~よく知られていないから、知ってほしい性感染症~

前出 喜信(まえで よしのぶ)医師 出版

ご不明な点がございましたら
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予約は不要となっています。

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