お尻にできもの(ぶつぶつ)が
できる原因
お尻にできもの(ぶつぶつ)ができる原因は以下です。
- ニキビ
- 毛包炎(毛嚢炎)
- かぶれ(接触皮膚炎)
- アトピー性皮膚炎
- 虫刺され
- 汗疹(あせも)
- 感染症
以下ではそれぞれの原因について、くわしく解説します。
原因1:ニキビ
お尻にできるニキビは、肌の乾燥やストレス、睡眠不足によって皮脂が過剰に分泌されて毛穴が詰まって起こります。
症状が悪化すると膿が出てくるケースもあり、ニキビができた部位によっては座るときに痛みを感じるなど、日常生活に支障が出てくることがあります。
原因2:毛包炎
毛包炎は、毛根を包む毛包の部分で起こる炎症です。小さな傷から黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が皮膚に入り、炎症を起こします。
また、皮膚にもともとあるマラセチアという常在菌が毛包部分で増えて、炎症につながるケースもあります。
見た目はポツポツとしたできものが発生します。
原因3:かぶれ(接触皮膚炎)
かぶれは、化学物質のような刺激となる物質に肌が触れたことで起こる皮膚の炎症です。化粧品や衣類など、あらゆるものが原因となる可能性があります。
お尻にかぶれができる場合は、下着の刺激や、デスクワークで長時間座っていることが原因として考えられます。
原因4:アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下していて、外からの抗原(アレルゲン)による刺激が入りやすくなっており、これらが免疫細胞と結びついて皮膚に炎症が起きる病気です。症状は、強いかゆみと湿疹が現れ、重症化すると湿疹の面積が広がり、ぶつぶつができます。
原因5:虫刺され
虫刺されは、蚊、ブヨ、ダニを始めとする吸血性の虫の他に、蜂や毛虫など毒を持つ虫に刺された場合にも起こります。
虫が嚙みついたり、刺したりするときに、虫の毒成分や唾液に含まれる成分が抗原(アレルゲン)となって、身体の中の抗体と反応しヒスタミンなどのかゆみの物質が分泌されることにより、かゆみや炎症などの皮膚炎を引き起こします。
原因6:汗疹(あせも)
汗疹(あせも)は、赤みのある紅色汗疹と白っぽい水晶様汗疹に分けられます。紅色汗疹は赤いぶつぶつができて、かゆみを感じますが、水晶様汗疹は白っぽいみずぶくれができて、かゆみはありません。
原因7:感染症にかかっている
感染症の症状の一つとして、お尻にできものができることがあります。お尻にできものができる感染症の種類は下記です。
- 尖圭コンジローマ
- 性器ヘルペス、帯状疱疹
- 梅毒
- カンジダ症
- インキンタムシ
感染症に関してくわしく知りたい方は以下をご参照ください。
お尻にできものが現れる感染症一覧お尻にできもの(ぶつぶつ)が
できたときの薬・治し方は?
お尻にできもの(ぶつぶつ)ができたとき、どのような薬を使って治すのか紹介します。
お尻にできものがあるときは医師の
診断を仰ぐ
お尻のできものは、放置すると重症化するものもあります。ぶつぶつができている範囲が広がったり、できものが大きくなったりすると、座るときに気をつけなくてはならないので、日常生活にも支障をきたすかもしれません。
そのため、まずは医師の診断を仰いで、お尻のできものが何なのか突き止め、適切な治療を受けましょう。
治療方法として、塗り薬を処方されることが多いのですが、原因菌によっては、薬物療法をする可能性もあります。
お尻にできものがある時に市販薬を
使っても良い?
お尻のできものは、市販薬でも対応できます。
毛包炎には抗菌薬、腫れがあるできものには抗炎症薬、痛みがあるならステロイド配合のものを使用するといいでしょう。
ただし、お尻はデリケートな部分です。特に、肛門や膣に近い部分の使用は気をつける必要があります。
必要以上に強い薬を使ったり、誤った使い方をしてしまったりすると治りが遅くなることや、色素沈着などの肌トラブルを招いてしまうケースもあります。
そのため、市販薬を選ぶときは、必ず薬剤師に相談する、もしくは、医師の判断を仰いで処方された薬で治しましょう。
お尻のできものの予防方法とは?
お尻のできものを作らないための予防方法は下記です。
- コットン製の下着を身に着ける
- 清潔にする
(汗をかいたらすぐに拭き取る・シャワーで流す) - 顔用のニキビアイテムで優しく洗う
- 保湿する
お尻にできものができる原因の一つに、ムレや化学物質による刺激があります。コットン製の下着は、通気性に優れており、100%オーガニックコットンのものを選べば化学物質も含んでいないため安心です。また、肌を清潔にし、保湿して乾燥や摩擦から、肌を守るといいでしょう。お尻にニキビができやすい方は、顔用のニキビ対策のアイテムを使うのもおすすめです。
お尻にできものが現れる感染症と
症状
お尻にできものが現れる感染症は以下です。
- 尖圭コンジローマ
- ウイルス性のヘルペス
- 梅毒
- カンジダ症
- インキンタムシ
ここからは、感染症でお尻にできものがあるときに現れる症状をくわしく解説します。
症状1:イボのようなぶつぶつや
しこりができる
お尻にしこりのようなできものができたときは梅毒が疑われ、イボのようなぶつぶつができたときは尖圭コンジローマが疑われます。どちらも性感染症であり、性行為によって感染するので、注意が必要です。
梅毒についてもっとくわしく見る 尖圭コンジローマについてもっとくわしく見る
症状2:水疱ができる
水疱(水ぶくれ)やただれのようなできものができたら、性器ヘルペスの可能性が高いです。水疱は破れると強い痛みを感じ、発熱やリンパ節の腫れを伴うケースもあります。
ヘルペスウイルス感染症についてもっとくわしく見る症状3:かゆみを伴うピンク色のぶつぶつができる
かゆみを伴うピンク色のぶつぶつができたら、インキンタムシの可能性があります。
インキンタムシは、水虫を放置したことで自己感染したり、家族で水虫の人がいたら家庭内で感染したりする感染症です。
また、お風呂やトイレでうつる可能性があります。高温多湿の環境や、皮膚を不潔にしていると悪化し、かゆみや痛みを伴う症状が現れます。
症状4:ポツポツとした発疹が現れる
ぶつぶつではなく、ポツポツとした発疹ができたときにも感染症の可能性があり、カンジダ皮膚炎が疑われます。カンジダ皮膚炎は、黄色や赤い発疹が特徴的です。
下着の中がムレていて、免疫が低下していると常在菌が増えやすく、肛門の周辺で皮膚炎が起こります。
カンジダについてもっとくわしく見る
天神マイケアクリニックで
お尻にできものができた時の
感染症検査と治療
天神マイケアクリニックは、福岡にある感染症専門のクリニックです。匿名検査も可能でプライバシーに配慮された環境の中、検査・診察が受けられます。お尻のようなデリケートな部分にお悩みの方も、安心して受診可能です。
感染症の場合は、重症化するリスクだけでなく、さらに感染を広げてしまうケースもあるので、感染症の可能性を感じたら、すぐに検査を受けるようにしましょう。
天神マイケアクリニックの感染症検査
お尻のできもの(ぶつぶつ)は、自己判断が難しく、医師に視診をしてもらうのが確実です。天神マイケアクリニックでは、できもの診察があり、視診で検査を行います。結果もその場でお伝えしています。
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6項目できもの診察(視診)3,500円
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できもの等の症状が似た
疾患の鑑別診断を行います。 -
- 検査項目
- 梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、ケジラミ、性器伝染性軟属種(ミズイボ)、疥癬
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- 検査方法
- 視診
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- 検査時期
- 性器や身体の皮膚にできもの・湿疹などの症状が出ている方が対象です。
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- 検査結果
- その場でお伝え
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天神マイケアクリニックの感染症治療薬
お尻のできものに使用する治療薬は下記です。天神マイケアクリニックは、感染症の検査の他に、感染症治療も行っています。なお、お尻のできものの中には、皮膚科での治療をおすすめする場合もありますので、あらかじめご了承ください。
感染症名 | 治療薬 |
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尖圭コンジローマ | ベセルナクリーム |
性器ヘルペス | バラシクロビル |
梅毒 | サワシリン |
カンジダ | フロリードDクリーム |
※薬剤のアレルギーや治療歴に合わせて変化する可能性があります