陰嚢湿疹とは?
陰嚢湿疹とは、男性の陰嚢(金玉/玉袋)に湿疹が生じ、痒みが出る症状のことです。
最初のころは少しムズムズとした痒みが出る程度でも、放置していると症状が進行して強烈な痒みになる恐れがあります。
また患部を強くかきむしると、陰嚢部の皮膚が硬くなってしまったり、ただれた皮膚から滲出液が出てきてしまったりしてしまいます。
陰嚢湿疹の症例画像
陰嚢部(金玉/玉袋)に赤く湿疹が出ている症例画像になります。陰嚢部分に広がる赤みと小さな丘疹が確認でき、患者様は強いかゆみと不快感を訴えていました。
このような湿疹がある場合、基本的に皮膚のかぶれが原因の場合が多いですが、淋菌や梅毒の可能性もありますので、塗り薬で改善しない場合は性病検査をお受けください。
陰嚢湿疹の原因は?
陰嚢湿疹で考えらえる原因 |
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汗による蒸れで陰部に雑菌が繁殖する。 |
下着のこすれで陰部の皮膚が荒れる。 |
化粧水やコンドームで陰部の皮膚がかぶれる。 |
陰部の皮膚が乾燥している。 |
一般に、湿疹が起こる原因としては、汗による蒸れや乾燥肌、擦過(さっか/こすれ)による肌荒れ、アレルギーによるかぶれなどが考えられ、陰嚢湿疹もこれに該当します。
陰嚢湿疹 症状の特徴
- 陰嚢に赤い湿疹・発疹が出る
- 陰嚢にだけ猛烈な痒みが出る
- 陰嚢の皮膚がただれ、滲出液が出る
- 陰嚢の皮膚がカサカサ・パリパリに硬くなる
陰嚢湿疹の大きな特徴は、症状が陰嚢部(金玉/玉袋)にのみ現れることです。
陰茎や亀頭に何らかの症状が出ている場合は、陰嚢湿疹ではなく他の病気である可能性があります。速やかに医療機関にご相談ください。
天神マイケアクリニックでは、性感染症をはじめとするデリケートゾーンのトラブルを匿名で検査することができます。
陰部の痒みをはじめとする、人に知られたくない症状もプライバシーに配慮して検査ができますので、お悩みの方はぜひ当クリニックまでご相談ください。
①陰嚢(金玉)に猛烈な痒みを感じる
陰嚢湿疹の一番の特徴は、陰嚢(金玉/玉袋)に猛烈な痒みが生じることです。
痒みの強さはすさまじく、痒みのあまり夜に寝られなくなる方も少なくありません。
②陰嚢(金玉)の皮膚に湿疹ができる
陰嚢湿疹になると、陰嚢(金玉)の裏の部分に湿疹が現れます。
陰嚢以外に、陰茎や亀頭にも何らかの症状が出ている場合は陰嚢湿疹ではない可能性があります。
③陰嚢(金玉)の皮膚がただれ、
ジュクジュクとした液が出る
陰嚢湿疹は陰嚢(金玉)に強い痒みが生じるため、強くかきむしってしまう方が数多くいらっしゃいます。
陰嚢に限らず、皮膚を強くかいてしまえば皮膚に傷ができ、そこから滲出液が出ます。
そのため、陰嚢湿疹にお悩みの方には、陰嚢部から出た滲出液により下着を汚してしまう方も多いです。
④陰嚢(金玉)の皮膚がカサカサ・
パリパリになる
陰嚢湿疹では陰嚢(金玉)の皮膚を強くかいたりこすったりすることで、皮膚が硬くなってしまいます。
また、にじみ出た滲出液が固まり、かさぶたができることもあります。
陰嚢湿疹といんきんたむしの
見分け方は?
男性器周辺の痒みが出る病気として、「いんきんたむし」も代表的なものです。
いんきんたむしは、水虫と同じ白癬菌(はくせんきん)が原因菌で、陰嚢湿疹とは異なります。
ただ、どちらも性的交渉以外の日常生活で発症し、症状も似ているため、検査しない限りなかなか見分けがつきません。
いんきんたむしは日常生活で他人にうつす恐れがあります、陰部の痒みを感じたら、まずは医療機関に相談するようにしましょう。
天神マイケアクリニックでは、感染症専門の技師よる検査を匿名で受けることが可能です。検査は個室で行いますので、患者様のプライバシーもしっかり守られます。
「病院に行くのが恥ずかしい」とお悩みの方も、ぜひ一度当クリニックまでご相談ください。
陰嚢湿疹の治し方・ステロイドは注意が必要?
- 1. 市販薬
- 2. 日常生活の改善
- 3. 病院での治療
陰嚢湿疹の治し方は、大きく「市販薬での治療」「日常生活の改善」「病院での治療」の3つに分かれます。
陰嚢湿疹におすすめの市販薬は?
市販薬の中で、陰嚢湿疹は症状を抑える効果が期待できるものは、痒み止め成分が配合されたものです。
患部が炎症を起こし、赤くはれている場合は、痒み止め成分だけでなく抗炎症成分が配合されたものを選ぶとよいでしょう。
陰嚢湿疹にオロナインは効く?
オロナインは湿疹(ただれ、かぶれ)には使用できません。陰嚢湿疹で市販薬を使用する場合は、湿疹用のものをお選びください。
陰嚢湿疹にステロイドは効く?
市販薬の中には、ステロイド配合のものがありますが、デリケートゾーンへの使用は注意が必要です。デリケートゾーンの皮膚は薄く、ステロイドの吸収率が高いからです。
そのため、陰嚢湿疹で使用する市販薬も、基本的には非ステロイド薬が推奨されます。
ステロイドが配合された薬は、必ず医師や薬剤師と相談してから使用するようにしましょう。
日常生活でできる陰嚢湿疹の対処法
陰嚢湿疹を日常生活で改善するには、患部の蒸れを防ぎ、しっかりと保湿して、陰部を清潔に保つことが大切です。
夏場に大量の汗をかいて、濡れたままの状態にしておくと、陰部に雑菌が繁殖し、湿疹が出やすくなってしまいます。デリケートゾーンの通気性を高めておきましょう。また湿疹は乾燥肌にも起きやすいので、しっかりと保湿することも欠かせません。どうしても痒みががまんできない場合は、保冷剤などで冷やして対処してください
一方、入浴時の洗いすぎには注意が必要です。肌のバリアとして必要な皮脂も失われ、肌荒れの原因になってしまいます。患部が炎症を起こしている場合は、水洗いで十分です。
その他、下着も締め付けがきつかったり、患部をこすったりするようなものは避けましょう。
陰嚢湿疹は病院に行かないと治らない?治療法は?
陰嚢湿疹は症状が繰り返し出るのが特徴です。
そのためセルフケアで一時的な改善が見られても、再び猛烈な痒みがぶり返す可能性があります。
このような場合は、一度医療機関に相談してみましょう。
陰嚢湿疹は何科で相談すればいい?
陰嚢湿疹は皮膚科や泌尿器科、性病科などで診察可能です。
病変が皮膚のみに出ている場合であれば皮膚科で問題ありませんが、性感染症の可能性がある場合は、皮膚科ではなく泌尿器科や性病科にご相談ください。
恥ずかしいけれど、陰嚢湿疹は
病院に行くべき?
陰嚢湿疹でお悩みの方の中には、周囲の目が気になり「病院に行くのが恥ずかしい」と躊躇される方がいらっしゃいます。
しかし、陰部の痒みの原因は、陰嚢湿疹ではなく、治療が必要な性感染症である可能性もあります。
陰嚢湿疹か他の病気であるかは、検査してみないとわかりません。陰部に痒みが出る性感染症は数多くあります。自分で判断するのは危険です。必ず医師の診断を受けましょう。
陰部に痒みがでる、陰嚢湿疹以外の病気
陰部に痒みが出る性感染症 |
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クラミジア |
淋菌感染症 |
性器ヘルペス |
マイコプラズマ(性病) |
ウレアプラズマ |
毛じらみ |
いんきんたむし(白癬菌) |
天神マイケアクリニックでは、さまざまな性感染症の匿名検査を承っております。また当クリニックでは患者様のプライバシーを守るため個室もご用意しております。
性感染症は、速やかな治療が重要です。病院に行くべきかお悩みの方は、ぜひ当クリニックまで一度ご相談ください。